床見切りとは、床と床、床と壁の境目に設置する部材のことです。

新築やリフォームで床材を選ぶ際に、見切り材の存在を知ってはいるものの、どんな役割があるのか、どんな種類があるのかよくわからない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、床見切り材の役割、選び方、種類について詳しく解説することで、読者が理想の床空間を実現するための情報を提供します。

 

□床見切り材の役割とは？

 

床見切り材は、一見すると地味な存在ですが、実は様々な役割を担っています。

 

1: つまずき防止

床材の厚みやレベルの違いによって生じる段差を解消し、つまずきによる事故を防ぐ役割があります。
特に、リビングとキッチン、廊下と部屋など、異なる床材を繋ぐ部分には、見切り材を設置することで安全性を高めることができます。

 

2: 床材の保護

床材の端部は、歩行による摩擦や衝撃を受けやすく、傷つきやすい部分です。
見切り材は、床材の端部を保護することで、美観を維持し、耐久性を向上させる役割を果たします。

 

3: デザイン性の向上

見切り材は、素材や形状、色を自由に選ぶことができるため、空間のデザイン性を高めるアイテムとしても活用できます。
床材と異なる素材や色を見切り材に採用することで、アクセントとなり、空間の個性的な印象を高めることができます。

 

 

□床見切り材の選び方

 

床見切り材は、素材、色、形状など、様々な選択肢があります。

1: 素材の選び方

木材
木材は、フローリング材と馴染みやすく、自然な風合いが特徴です。
和テイストやナチュラルテイストの空間によく合います。
樹脂
樹脂は、木に比べて安価で、水に強い素材です。
水回りや汚れやすい場所に適しています。
また、木目調や石目調など、様々なデザインがあります。
金属
金属は、耐久性が高く、高級感があります。
モダンな空間や個性的な空間にもよく合います。
その他
近年では、タイルや石材など、様々な素材の見切り材が登場しています。
用途やデザインに合わせて最適な素材を選びましょう。

 

2: 色の選び方

床材と馴染ませる
床材の色と近い色を選ぶことで、見切り材が目立たなくなり、スッキリとした印象になります。
アクセントにする
床材とは異なる色を選ぶことで、見切り材をアクセントとして活用できます。
空間のアクセントになるだけでなく、部屋の雰囲気をガラリと変えることも可能です。

 

3: 形状の選び方

L型
床と壁が接する部分に使用する一般的な形状です。
T型
同じ厚みの床材同士を繋ぐ際に使用します。
フラット型
床と床をフラットに繋ぐ際に使用します。
その他
曲線や斜めなど、様々な形状があります。
空間のデザインに合わせて最適な形状を選びましょう。

 

□まとめ

 

床見切り材は、つまずき防止、床材の保護、デザイン性の向上など、様々な役割を担う重要な部材です。
素材、色、形状など、様々な選択肢があるため、用途やデザインに合わせて最適なものを選びましょう。

見切り材を効果的に活用することで、安全で快適、そして美しい床空間を実現することができます。

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