コンクリート階段は、建物の顔として重要な役割を担っています。
しかし、年月が経つにつれて、ひび割れや欠損などの劣化症状が現れ、安全性が懸念されることも。

コンクリート階段の劣化症状とその原因

コンクリート階段の劣化は、放置すると構造的な問題に発展する可能性も。
まずは、よく見られる劣化症状とその原因について理解を深めましょう。

1: ひび割れ

コンクリート階段のひび割れは、最も一般的な劣化症状です。
・ 施工時の不備：コンクリートの配合不良や打設方法の誤り
・ 経年劣化：温度変化や雨水による影響
・ 地盤沈下：建物の基礎部分の沈下によるひずみが原因
・ 鉄筋腐食：鉄筋の腐食によってコンクリートが膨張し、ひび割れが発生

2: 爆裂

コンクリート階段の表面が剥がれ落ちたり、ボロボロになったりする現象。
・ 鉄筋腐食：鉄筋の腐食によって膨張し、コンクリートを押し破る
・ 塩害：海沿いの地域など、塩分を含む空気や雨水の影響
・ 不適切な補修：過去の補修が不適切だったために、新たに爆裂が発生

3: 欠損

コンクリート階段の一部が欠けてしまった状態。
・ 強度不足：コンクリートの強度が不足しているために、衝撃や荷重に耐えられず欠損
・ 凍結融解：冬の寒さで水が凍結し、膨張することでコンクリートが破壊
・ 外力による損傷：人がぶつかったり、重い物を落としたりすることで欠損

コンクリート階段の劣化症状別の補修方法

コンクリート階段の劣化症状は、原因や程度によって適切な補修方法が異なります。
それぞれの症状に対応する具体的な方法とその特徴を解説します。

1: ひび割れの補修

・ 幅が小さいひび割れ（ヘアークラック）：エポキシ樹脂注入やコーキング処理
・ 幅が大きいひび割れ：コンクリートを削り取って補修材で埋め、補強する
・ 鉄筋腐食が原因のひび割れ：鉄筋を交換し、コンクリートを補修

2: 爆裂の補修

・ 表面が剥がれた程度：コンクリートを削り取って補修材で埋め、表面を平滑にする
・ 深い爆裂：鉄筋を交換し、コンクリートを補修、必要に応じて補強材を追加

3: 欠損の補修

・ 小さい欠損：コンクリートを削り取って補修材で埋め、表面を平滑にする
・ 大きな欠損：コンクリートブロックや鉄筋コンクリートで補修、必要に応じて補強材を追加

まとめ

コンクリート階段の劣化症状は、放置すると安全性の低下や建物の寿命短縮につながる可能性があります。
早期に適切な補修を行うことで、安心して長く使い続けることができます。
今回の記事では、コンクリート階段の劣化症状とその原因、症状別の補修方法について解説しました。

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